クラン活動とは

前回は、クランの設立についてお伝えした。今回は、クラン活動の内容について語っていこう。

普段クランはどのような活動をしているのだろうか。部活の練習にも様々なメニューがあるように、ひとえにクラン活動といってもその内容は多様ある。あなたが、10人のメンバーを持つクランリーダーであると仮定して話を進めていこう。なお、クラン戦に必要なメンバーの数はゲームによって異なるが、ここでは5人とする。
それでは具体的なクラン活動についてお伝えしよう。

点呼・人数確認

クラン活動がもっとも盛んな時間帯は、21時から24時である。この時間帯になると、クランの部室であるIRCチャンネルに続々と人が集まってくる。リーダーである、あなたはIRCチャンネルに点呼のキーワードを打ち、メンバーを招集する。この時に集まった人数によってその日の活動内容が決まる。メンバーの人数によって、効果の高い活動メニューは変わってくる。人数別に最適なプランを列挙し、その内容を簡単に解説しよう。

①10人(試合に必要な人数の2倍以上)のメンバーが集まった時

これだけ多くの人数が集まることは珍しいので、是非、実戦練習の機会としたい。特にクラン内でチームを分けてする内戦は多くのメンバーが揃ったときにできる効果的な練習メニューである。したがって、この場合の活動の内容は

「内戦」、「クラン戦」などがおすすめである。

内戦とは

内戦とは、クラン内でチームを分けて、実戦形式の練習をすることである。内戦は、それぞれ、チームごとにリーダー(指揮官)を決めて行う。リーダーを決めて、実戦形式で練習を行うことによって、作戦行動の練習が可能である。また、クラン内で行うことのメリットは、クラン戦では試せないような実験的な作戦を気軽に試せることである。遊び心から新しい作戦を思いつくこともある。ラウンド開始前のウォーミングアップタイムを長めに取ることで、チームメンバー同士が綿密な打ち合わせをできるように配慮するのも良いだろう。練習後にはクラン全体で反省会をして、良かった作戦などを整理しておく。

②5人以上集まった時

「クラン戦」、「作戦練習」などがおすすめ

クラン戦

クラン戦とは、他のクランとの実戦形式の試合のことである。クラン戦に必要な所定の人数が揃っている時は積極的に他のクランに試合を仕掛けていくようにしたい。その際、その日のクラン戦での目標を予め明確にしておくとよいだろう。たとえば、新しい作戦を試すことや、プレイ中の音声チャットでの報告を活発にすること、などである。筆者の経験上、自分たちから仕掛けた試合は、相手方から仕掛けられた試合よりも勝率が圧倒的に高い。自軍の練習が周到であることや、相手方のコンディションが万全で無いことなど、理由は考えられるが、とにかく勝利の味を覚えるということは、チームの士気を高く保つ上でも非常に重要である。

作戦練習

クラン戦に必要な人数以上が揃っている場合の作戦練習は、チーム全体のフォーメーションの練習が中心となる。守備であれ攻撃であれ、作戦行動の一連の流れをチーム全員で確認する。作戦立案や作戦練習についての具体的な解説は次回以降に譲るとするが、イメージをつかみやすくするために簡単な例を挙げておこう。守備の場合、5人全員で2つのボムサイトを守備する陣形と、2人で守備する陣形は異なる。味方が5人から、4人、3人と減って行った場合、ボムサイトの守備に隙ができないように、守備位置をシフトしていく必要があるが、安全かつ確実にシフトを行う練習などがここでいうフォーメーションの練習にあたる。

なお、以上のような「作戦練習」を30分程度、行ったあとで、「クラン戦」に移行するのもよいだろう。練習の効果を実感できるはずだ。

③5人未満の場合 (クラン戦に必要な人数が揃わない場合)

クラン戦に必要な人数が集まらない時にどのような活動ができるかが、リーダーの腕の見せ所と言っても過言ではない。というのも、クランの規模によっては、5人ないし6人という所定の人数が揃わない日が少なくないからである。このような時に活動を停止してしまっては、クランはなかなか成長しないこととなろう。そこで、少人数でもできる活動メニューが重要となってくる。

エンカウンターポイントを調べる

最低2人揃えば、エンカウンターポイントの調査が可能となる。エンカウンターポイントとはマップ内で攻撃チームと防御チームが出会う場所のことである。マップ内に複数の経路がある場合は、エンカウンターポイントも経路ごとに異なるので、一つのマップに複数のエンカウンターポイントが存在するのが通常である。両チームが最速で前進したときに、いつ、どの地点で出会うのかという情報は作戦を立案する上で重要である。

序盤に少しでも前進し、要所を制圧できるかどうかが、勝敗を分かつことがあるからだ。

グレネードの練習・研究

作戦上、重要なポイントにグレネードを投げ込めるよう練習する。敵がよく潜んでいるポイントや序盤のエンカウンターポイントなどに、正確、かつ、適切なタイミングでグレネードを投げ込めるようなれば、射撃を用いずして敵の数を削ることができる。ゲームによってはチートコードを発動させることで、一度に持てるグレネードの数を増やせる場合がある。Quake系のコマンド体系を備えたゲームなら/giveallというコマンドがこれにあたる。このようなコマンドを使うことで練習の効率を高めることができる。また、新しいグレネードの投げ方を研究する際にもチートコードは有効だ。建物の屋根を通り越したり、窓を通り抜けたりするグレネードの投げ方を開発するために、100回、200回とグレネードを投げて、研究することもある。わずかな隙間を通り抜けるような絶妙なグレネードは試行錯誤しないと見つけることができないが、クランの練習ではそれが可能である。以上のような、グレネードの練習・研究は、最低1人からできる。2人揃えば、フラッシュバングの効果の確認も可能だ。

要所を制圧する練習

エンカウンターポイントの項でも説明したように、序盤に要所を制圧できるかは重要だ。2人居れば、それぞれのチームに分かれて要所制圧の練習ができる。予め、特定のエンカウンターポイントを決めておき、試合開始直後にエンカウンターポイント付近を制圧するという練習だ。
特定のポイントについて繰り返し練習することで、グレネードやフラッシュバングを効果的に使って相手を牽制する方法や、相手の心理を読むスキルが自然と身に付くことだろう。

乗り物の練習

戦車や戦闘機など乗り物が重要な役割を果たすゲームでは、乗り物の練習が欠かせない。

人数が少ないときには、乗り物の練習も重要なメニューとなる。クランサーバーなら好きな乗り物を自由に使うことができるので練習効率が高い。

作戦練習

人数が少なくても、作戦練習は可能だ。この場合の作戦というのは、チーム全体の作戦というよりは、要所要所で必要になる制圧スキルのことである。
チームが5人で構成されているとしても、作戦上、常に全員が行動を共にするとは限らず、5人を「2人と3人」や「2人、2人、1人」に分けて小隊(ユニット)として行動することがある。人数が少ない場合でも、このユニット単位での練習は可能だ。3人で要所を制圧する練習などがその例である。

以上が少人数で行える活動メニューである。プライベートなクランサーバーを持ち、音声チャットで細かいコミュニケーションが取れるクランだからこそ、このような練習・研究が可能であると言える。奇想天外なグレネードの投げ方や、ユニット単位でのスキルは、クラン単位での作戦の基礎となるものである。クランの作戦とは結局のところ、このような小さなスキルを組み合わせたものにすぎないからである。

今回の講義はここまで。クラン戦術や詳しい作戦の立て方などは次回以降でも取り上げていく予定なので、今回のところは、クラン活動の概要についておわかり頂ければ十分である。

次回はクランにおける作戦行動の基本的なことについて取り上げる。クランとパブリックサーバーとの違いは、1チームの人数や音声チャットの使用の可否などであるが、これが実際の戦闘においてどのような違いをもたらすかについて押さえたうえで、クラン戦術における基本的な考え方を解説する。お楽しみに。


前のプレイトークへ
>>><<<次のプレイトークへ