クランに入隊する IRCを導入しよう!


クラン活動とは

FPSゲームではチームのことをクランと呼ぶ。「クラン活動」というと何やら得体が知れない感じがするが、要はFPSゲームにおける「部活」のようなものだと考えてもらってよい。
その目的は、単にパブリックサーバーで一緒に遊ぶためだったり、他のクランと対戦し、実力を競い合うためだったりする。

実際、クランの多くは他のクランとの対戦を目的として結成される。クラン同士の対戦(クラン戦)とパブリックサーバーでの対戦との違いは、事前に打ち合わせや練習ができるため、より高度なチームプレイが可能であることだ。したがって、クラン戦はより戦術的で白熱したものとなる。学校の体育の授業で、即席メンバーを作ってサッカーの試合をするのと、部活で練習を重ねたうえで他校のチームとサッカーの試合をするのでは試合の白熱度に差が出ることを考えれば、その違いの大きさを理解してもらえることだろう。

このような「熱い」試合というものを一度体験してしまえば、パブリックサーバーでの試合が物足りなく感じられることだろう。FPSで気に入ったゲームができたならば、ぜひクランに入る(あるいはクランを新しく組む)ことをお勧めしたい。

既存のクランに入隊する

クラン選びのポイント

あなたがもし既存のクランに入ろうと考えるならば、クランを選ぶ際に注意したいポイントは以下の通りである。情報収集は各クランのホームページや各ゲームのコミュニティーサイトなどで行う。

活動の目的

真剣な練習したうえで大会の制覇を目指すクランなのか、あるいは皆で集まって気楽に遊ぶことを目的としているのか、等。自分の目的と合うところを選ぼう。

活動の時間帯、頻度

クランの活動時間帯や活動頻度が自分の生活と合うかどうか。なお、多くのクランは21:00から25:00くらいを活動時間とするようである。あくまで、リアルでの生活に支障が出ないような、時間と頻度でクラン活動をできるのが好ましい。

クランの雰囲気、年齢層、評判

クランが“人の集まり”である以上、集団の雰囲気はクランによって異なる。クランの雰囲気が自分に合うかどうかは、長く活動していくうえで一番重要と言っても過言ではない。年齢層は中高生から社会人まで多様である。様々な年齢のプレイヤーが混在しているクランもあれば、特定の年齢層が集まっているクランもある。
年齢層によって雰囲気も変わってくるので要チェックだ。また、クランメンバーの評判にも注意したい。内輪で揉め事が絶えないクランや、パブリックサーバーでのマナーの悪いクランは避けたほうがいい。以上のようなクランの雰囲気は外からではわかりづらいものなので、「仮入隊」期間を設けているクランではそれを活用してみるのも手である。

募集状況、募集要項

クランが現在募集を行っているかどうか、また、どのような人材を募集しているかをチェックする必要がある。初心者歓迎のクランもあれば、個人技を重視するクランもある。

クランの「部室」 IRCとは

さて、入隊したいクランの目星がついたとして、実際に入隊するにはどのような手順を踏めばよいのだろうか。
クランのホームページに掲示板がある場合やコミュニティーサイトの掲示板で募集を行っている場合には、そこに書き込みを行うことで、とりあえずクランリーダーの人と連絡をつけることはできそうだ。しかし、ここで疑問が生ずる。
「他のクランメンバーの人たちは一体どこにいるのだろうか?」オンラインゲームである以上、プレイヤーは日本各地に点在しているのが実際のところである。同じゲームであればフレンド登録などで接続しているかわかるが、他のゲームをプレイしていた場合はお互いの状況が解りづらい。では、そのような状況にありながら、皆で“集まって”活動をしていくにはどうすればよいのだろうか。

そのような疑問に答えるのが、IRCというツールである。IRCとは Internet Relay Chat の略であり、インターネット上のIRCサーバーを介して文字で会話(チャット)をする技術である。ユーザーは通常、IRCクライアントと呼ばれるソフトを用いて、IRCサーバーに接続する。チャットと言えば、MSNメッセンジャーやYahooメッセンジャーなどのメッセンジャーツールが最近ではポピュラーであるが、このようなメッセンジャーツールとIRCとの決定的な違いは、IRCが「部屋(チャンネル)」を指定して接続するのに対し、メッセンジャーツールは「人」を指定して接続するところである。ダーマポイント掲載のニュースにもIRCチャンネル#○○○など見かけたこともあるかと思う。 IRCは一つの部屋に何人もの人が接続できるため、大人数で会話をするのに最適なツールと言える。IRCのチャンネルはクランの「部室」としての役割を担う。IRCチャンネルに集うことで、ミーティングを行ったり、他のクランと試合の交渉をしたりすることができる。

IRCクライアントの導入

百聞は一見にしかず。ともあれ、まずはIRCクライアントを導入して実際にサーバーに接続してみよう。ここでは使いやすいインターフェースに定評のあるLimechat (http://limechat.net/)を例に挙げて説明する。左記のサイトに接続し、最新版をダウンロード&インストールする。初回の起動では以下のような画面が出る。

インストール方法
ここでは「初心者向け」を選んでおく

ニックネームと接続するIRCサーバー
サーバーで表示される「ニックネーム」を選び、接続するサーバーとして 「irc.friend.td.nu(Friend Chat)」を選択。多くのFPSではFriend系のサーバーを使う慣習があるからだ。

自動で入るチャンネル
接続時に入るチャンネルはとりあえずは空白のままでよい。

チャンネル追加
画面右下のFriendChatを右クリックしてチャンネル(部屋)を追加

チャンネルを追加
チャンネル名は 「#任意のチャンネル名」となる。すでに存在するチャンネルを指定すればそのチャンネルに接続され、存在しないチャンネルを指定した場合は新しくチャンネルが作られる。また、チャンネルに接続する人が0人になるとチャンネルが消滅する。

ここでは例として「#Clan_DHARMA」に接続する。

チャンネルへ接続
ソフトは4つのエリアに分かれている。初期設定では、右上に「部屋にいる人のリスト」が表示され、右下にサーバー名および、チャンネル名が表示される。中央の細い部分に眼セージを打ち込み、Enterで送信すると、左上に発話される。一度に複数のチャンネルやサーバーに接続することも可能である。

入隊希望クランのIRCを訪ねてみよう

クランのホームページなどで「#Clan_○○○」といった表示を見かけることがあるが、これはまさにIRCの部屋のチャンネル名を示している。IRCクライアントを使って、その部屋を訪れることで、クランのメンバーの人たちとリアルタイムに会話をすることができるというわけだ。クランに入隊を希望する場合は、このようにIRCチャンネルに足を運んでみるのがもっとも手っ取り早い方法と言えるだろう。

補足:IRCの便利な機能

IRCクライアントでは、任意のキーワードが発話されたときに、音でお知らせする機能がある。自分の名前をキーワードに設定しておけば、名前が呼ばれたことが音でわかる。 また、クランで「@集合」などの合言葉を決めておけば、合言葉でメンバーを招集できる。 設定の仕方は以下の通りである。

キーワードの設定
メニューの「設定 > 設定」を選び、キーワードを選択。キーワード一覧に、自分の名前や、合言葉を設定する。

キーワードに反応してサウンドを再生
「サウンド」の項を開き、「キーワート反応」にチェックを入れる。下の「変更」から任意の音声ファイル(*.wav)を選ぶ。

まとめ

今回はクラン選びのポイントおよび入隊の手順をお伝えした。記事の大半はIRCの説明になってしまったが、IRCはクラン活動を支える重要なツールなので十分な紙面を割いて説明することにした。結局のところ、クラン活動とは「同じ目的を持つものが“集い”何かをすること」であるから、「集う場所」がなければ活動は始まらない。インターネットの世界でそのような「集う場所」を簡単に作れるツールがIRCだと言える。

今回は既存のクランに入隊することを前提に話を進めたが、次回は新しくクランを設立するにはどうすればよいかを取り上げたいと思う。お楽しみに。

 

※Limechat は作者 Psychs さんのご好意で掲載させていただきました。

LimeChat :http://limechat.net/