
第4回 戦闘力を強化する

前回はFPSゲームにおける最終的な「強さ」とは一体何なのかをいくつかの要素に分けて解説した。今回はこれらの強さの要素のうち、戦闘力を強化するためのコツを伝授したい。
FPSゲームを初めて間もないプレイヤーにはもっとも興味のある話題であり、チームプレイに行き着くためには、個人技を高めて行かなければならないことも事実だ。
FPSゲームを初めて間もないプレイヤーにはもっとも興味のある話題であり、チームプレイに行き着くためには、個人技を高めて行かなければならないことも事実だ。
それでは「戦闘力を強化する」ためのノウハウを「攻撃力」と「守備力」の2つの要素に分けて伝授しよう。
「攻撃力」
敵にダメージを与える、もっとも効果的な方法は
クリアリングを心がける
クリアリングとは「敵が居そうなポイントの安全確認をすること」である。具体的には物陰など敵が隠れていると推測できるポイントを照準を移動させながら確認を行っていく。
多くのFPSゲームでは視線と照準が連動しているため、視線を向けることは銃口を向けることを意味する。したがって、クリアリング中に敵を発見した場合は直ちに攻撃に移り撃破することができる。
敵を見つけてから照準を移動させるよりも、常に敵が潜んでいる箇所に照準を移動させておき、実際に敵を発見したら後はクリックするだけにしたほうが、先制攻撃のチャンスは飛躍的に高まる。
FPSゲームではゼロコンマ数秒の先制攻撃が勝負を分かつため、クリアリングは非常に重要かつ最優先事項といえる。
どこをクリアリングすべきかは、敵側の心理を考えれば見えてくる。曲がり角や、部屋に入る前などでは、一度立ち止まって(慣れれば瞬時に)先の様子を心の中に思い描いてみよう。今から入る部屋はどこに敵が隠れていそうだろうか。遮蔽物がどこにあるだろうか。コンテナの後ろや木箱の陰などに敵がしゃがんでいるかもしれない。
そして、実際に敵がいる姿をイメージし敵が存在していると覚悟した上で、いつでも左クリックができる心の準備をし部屋に突入する。素早くマウスを動かし、先ほど思い描いたポイントを順になぞっていく。「居た!敵だ!」しかし、慌てることはない。照準はすでに敵に合っている。後はクリックボタンを押すだけである。

みだりに連射をしない
リアル志向のFPSゲームではマウスクリックを押しっぱなしの連射をしすぎると、命中精度が落ちるようにデザインされていることが多い。連射によって弾が放射状にばらける実際の銃の特性を再現したものである。したがって、ゲーム中でもアサルトライフルやサブマシンガンのような連射可能な銃器を使用する際には、みだりに連射しすぎないように注意したい。特に遠距離の敵を狙う場合は、弾が全く当たらないということも起こりうる。
逆に至近距離では多少、弾がばらけても敵が全身で受け止めてくれる(?)ので問題ない。中遠距離の敵を狙う際には、バースト撃ち(2,3発ずつ弾を撃つこと)やタップ撃ち(クリックボタンを叩くようにクリックすることで1,2発ずつ弾が出るようにすること)というテクニックを使用することを心がけるようにしよう。
今まで、敵が出現するとマウス左クリックを押しっぱなしにして連射しかしていなかった人は、その命中精度の差に驚くはずである。

ヘッドショットを狙う
多くのFPSゲーム、特にリアル志向のFPSゲームでは体の部位ごとに受けるダメージの量や質が違っていることがある。たとえば、頭に弾があたれば一撃必殺(ヘッドショットという)であったり、脚にダメージを受けると移動速度が遅くなったりなどである。
ヘッドショットが有効なゲームでは積極的に頭を狙うようにしたい。
ヘッドショットを狙うコツとしては照準を頭の高さにあらかじめ合わせておくことである。味方の頭などを目安とすると良い。照準を頭の高さに置いたまま、敵の位置に応じて、左右の調整を加えて撃てばヘッドショットが出やすくなる。
また、至近距離ではジャンプしながら弾を撃つことで、高い位置に弾が当たりやすくなりヘッドショットが出やすくなる。ただし、ジャンプ力や命中精度との兼ね合いでジャンプ撃ちが有効でないゲームもあるのでご注意を。

キーの割当てを見直そう
戦闘中にメインの武器の弾が切れてしまった場合、素早くハンドガンなどサブの武器に切り替える必要がある。FPSゲームでは家庭用ゲーム機と異なり、動作キーの割当ては自由にカスタマイズできる。武器の切り替えのような重要な動作はできるだけ押しやすいキーを割り当てよう。
キーの割当てが自由であるということは、より効率の良い割当てをすることで他のプレイヤーよりも優位にたてるということだ。キーの割当ての見直しはゲームに慣れてきたプレイヤーにとって重要な作業である。DHARMA TACTICAL MOUSEではマウス側面のボタンに動作を割り当てることで、右手親指を有効に活用できる。
マウスの側面にある二つのボタンは非常に押しやすい位置にあるので、素早さが要求される動作を割り当てるのがオススメである。キーボード側の割当てに関していえば、一般的な移動キーであるW,A,S,Dを一つ右にずらして、E,S,D,Fに変更することでキーボードの左側の領域をより広く使えるようにするというのも一つの手である。
「守備力」
ダメージを受けにくくするには
壁・遮蔽物を活用する
ダメージを受けにくいプレイヤーほど、粘り強く生き残って戦うことができる。もっとも、FPSゲームでは設定上、プレイヤーの体力や防御力は平等である場合が多い。したがって、ダメージを受けにくいプレイヤーとは、敵から狙われにくい、あるいは敵の弾が当たりにくいプレイヤーであると言い換えることができる。
敵から見て、狙い易い“的”にならないためには、遮蔽物を上手く利用する必要がある。移動せずに待ち伏せしているときはもちろん、移動中も周囲の地の利を活かすように心がけよう。
前後左右の四面に気を配りながら、それぞれの面の防御力はどのくらいあるかを常に注意するようにする。例えば、左側に壁がある状況では、左の防御力は100%であるため、意識を払う必要はない。意識は残りの前、後、右に向ければよいことになる。左と後ろに壁がある場合は、右と前だけに意識を向ければいい。
このように敵から狙われる心配のない方向(面)が多ければ多いほど、防御力は増すことになる。移動中もできるだけ、壁沿いを歩くなどして、防御力を高めるようにしたい。このように心がけることは攻撃力のアップにもつながる。敵が居ない面が増えると言うことはクリアリングポイントが減るということであり、敵が居る面のクリアリングに多くの時間を割けるということである。
意識的に4面の防御力、裏を返せば危険度、を考えながらの移動を心がけよう。ある地点からある地点に移動する際には、予め、地形的に防御力が高いルートを考えてから移動することも必要である。(ex. 「広場を突っ切るルート」と「路地を通るルート」では後者のほうが狙われにくい)
至近距離での回避行動
至近距離で敵に出会ってしまった場合、相手はすでにあなたのことを認識しており、あなたは相手にとっての“的”である。FPSゲームはシューティングゲームであるため、的が複雑に動いていればいるほど、狙いにくいのは当然である。
“的”であるあなたが複雑に動くことで相手はあなたを狙いにくくなる。当然のことと言えばそれまでだが、至近距離での戦闘中に棒立ちになってしまうプレイヤーは多い。至近距離でいつも撃ち負ける人は自分のプレイを振り返ってみてほしい。敗因はいくつか考えられるが、あなたが敵にとって狙いやすい的である可能性がある。相手に対して左右の動きをすることで、相手の狙いを攪乱しよう。
移動しながら撃つことで弾がばらける場合があるが、至近距離だとさほど問題とはならないだろう。

気配(足音)を消す
出会い頭の撃ち合いで撃ち負ける理由として他に挙げられるのは、あなたの存在が敵にバレてしまっていることである。曲がり角などで、あなたが足音や銃声、武器のリロード音など音を立ててしまうと、曲がり角の先にいる敵はあなたが居ることに気づき、臨戦態勢に入る。敵は銃のトリガー(左クリック)に指をかけている状態である。
あなたは敵が曲がった先に居ることを知らないため、クリックの反応が遅れてしまい。撃ち負けることとなる。
「どうも、敵の反射神経が良すぎるぞ」という方は、自分が気配を消せているかどうかに注意してみてほしい。逆に、敵の足音に注意することで、出会い頭の敵への反応速度を上げることができる。足音の方角を聞き分けるためにも、ゲーム中はヘッドセットフォンの使用をオススメする。

「最後に。練習方法について」
以上が、戦闘の際に意識したいコツである。一度にたくさんのことを考えようとするのは難しいと思うので、まずはクリアリング、次はバースト撃ち・・・などというように1項目ずつ意識をしながらプレイするようにしてみるといい。また、撃ち負けた時には敗因と改善点を必ず考えることが有効だ。
- 足音を立ててしまっていたので、次からは消すようにしよう
- 部屋に入るときにクリアリングしていなかった、次からは気をつけよう
- 前後左右から狙われるような場所を歩いていた、ルートを考えて行動しよう
- 慌てて銃を乱射してしまった。これでは当たるはずがない。バースト撃ちを心がけよう
等々。
このとき、敗因と改善点は必ず自分の行動に対して向けなくてはならない。
「相手がとても強かった、反射神経が凄すぎる。これは負けても仕方ない。」 と考えているだけでは、いつまでたっても強くなることはできない。
自分が狙いやすい的であったのかもしれないし、気配を事前に察知されていたのかもしれない。
自分側にある敗因に目を向け、それを改善していく姿勢が重要である。 FPSゲームは、反射神経だけでは生き残ることはできない高度な心理戦を要求される頭脳ゲームなのだ。
次回は知的戦闘力と連携力に焦点をあてて、強化のコツを解説していくお楽しみに!
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