松井先生のクランお悩み相談室:第1回「開設!! クランお悩み相談室」

オンラインゲームにおけるクラン運営に関連するさまざまな悩みに答えていく「松井先生のクランお悩み相談室」が今回からスタート。
World Cyber Games日本予選プロデュースをはじめ、様々なe-sportsイベントに携わり、ご自身もオンラインゲームのクランを運営している株式会社グルーブシンクの松井悠氏が皆さんのご相談にお答えしていきます。

そもそも「クラン」って何?

オンラインゲームでよく耳にする「クラン」という言葉。これはもともと英語で「氏族」を意味するもので、血縁のある集団を意味しています。FPSゲームの「Quake」がこの言葉を使用したところから始まった、と言われています。

ちなみに、MMORPGでは「ギルド」という名前で同じようなゲーミンググループを示していたりもします。昨今では、ゲーム側に「クランシステム」や「ギルドシステム」といったシステムが採用されているので、聞いたことがある方も多いでしょう。
また、ゲーム側にクランシステムが採用されていない場合でも、プレイヤーのゲームIDの前や後に共通の単語を入力しておくことでクランメンバーであることを明示することもあります。なお、本連載では、これらのギルドやチームも、すべてクランと表現していきます。

クランの成り立ちは、多くの場合、大会へのエントリーといった特定の目的のために作られることが多いですが、タイトルやゲームのジャンルによっては、キャラクターのレベルアップのために成立したクランや、オフラインでの人間関係の延長上としてスタートしているものもあります。また、これといった目標を立てずに「一緒に遊ぶこと」を目的としているクランもあり、私のクランはこのカテゴリに属しています。また、同じような時間帯で普段プレイしている人たちが集まるようになって、気がついたらクランになっていた、なんていう自然発生型のクランも多いようですね。

クランシステムが採用されているFPSゲーム「サドンアタック」。
「Counter Strike」にはクランシステムが採用されていませんが、プレイヤーネームに共通のキーワードを掲載している人も
国際大会に出場するようなクランは、おそろいのユニフォームを着ています

クランに入ると何が楽しいの?

前述の通り、クランの成り立ちには様々なケースがあるので一概に「こういう理由があるからクランは楽しい」とは言い難い部分があります。MMORPGでレベルがサクサクと上げられることが楽しい、という人もいるでしょうし、チームメンバーが一丸となって強くなることが楽しい、という人もいるでしょうし、ゲーム以外の場所でお酒を飲んだりご飯を食べたりするゲーム外の活動がメインになっているクランもあります。

いずれにせよ、同じ趣味を持つ人とのコミュニケーションが楽しいのは言うまでもないことですから、自分に合ったクランがあれば、積極的に入ってみる(あるいは、入れてもらう)ことをオススメします。クランに入るには、クランメンバーにリーダーを紹介してもらったり、メンバーの募集ページを作っているクランからは、その応募フォームから申請するやり方などがあります。

当たり前の事ですが、誰かのクランに入る際には、ちゃんとと自己紹介するのを忘れずに。実際に私のクランでもあったことですが、Eメールで「クラン入れて下さい」とだけ送ってこられても、誰のことだかわかりませんし、ゲーム内外でのコミュニケーションを主体としているクランの場合、その程度のコミュニケーションスキルの方に入ってこられても困ってしまいますよね。こういう場合は、自分が誰か(あるいは誰の友達で)、といった程度の自己紹介をしておくといいでしょう。

たまにクランをゲーム内のサービスか何かと勘違いして、お客様気分で入ってくる人もいるようですが、メンバーもお金や時間などのコストを費やしているプレイヤーの一員であることをお忘れないようにしてくださいね。

このほかに、自分で新たにクランを立ち上げる、というのもクランライフを楽しむ一つのやり方です。これについては、次回詳しく触れる予定です。


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松井悠(まつい・ゆう)
株式会社グルーブシンク代表取締役。某対戦格闘ゲーム日本一になった後、ゲームイベントやクラブイベントの運営を多数行い、現在は世界最大のe-sportsイベントWorld Cyber Gamesや、International E-sports Festivalの日本プロデューサーを務める。日本におけるe-sportsの可能性を模索するため、IGDA日本デジタルゲーム競技研究会を発足した。なお、自身も2003年より、オンラインゲームクラン「teamStrayDogs」を立ち上げ、現在も様々なゲームで活動を行っている。

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