目指せ!エース・オブ・ザ・ディープ『Silent Hunter 5 Battle of the Atlantic 日本語マニュアル付英語版』

潜水艦シミュレーションとして根強い人気を誇る「Silent Hunter」シリーズの最新作『Silent Hunter 5 Battle of the Atlantic 日本語マニュアル付英語版』が株式会社イーフロンティアより4月30日いよいよ発売される。

潜水艦シミュレーションそれも第2次大戦に連合国とドイツが大西洋を舞台とした海戦ということでなじみのないプレイヤーも多いと思われることから今回は主役であるUボートの歴史的な内容も含めてご紹介しよう。

これまで過剰なまでにマニアックに振ってきたサイレントハンターシリーズだが旧作では今ひとつだったグラフィックも美しく一新され初心者にも非常に取り組みやすくなっている。
自称潜水艦マニアな方々だけでなく映画や小説など様々なメディアで扱われているUボートについて少しでも興味をもった方にも是非お勧めできる良作だ。

Uボートとは?

古くは第一次大戦にさかのぼり第2次大戦終戦までドイツ海軍で海上封鎖と通商破壊を目的として使用された潜水艦だ。もともと他国にくらべ水上戦力が今ひとつだったドイツ海軍で潜水艦は防御兵器という位置づけだった。しかし第一次大戦中、オットー・ヴェディケン大尉率いるUボート1隻がイギリスの強力な巡洋艦3隻を短時間で海底に葬りさったことで評価は一変した。

以降ドイツ海軍は潜水艦を通商破壊や海上封鎖に多用することにより莫大な戦果をあげた。

安価に製造でき魚雷で敵の大型艦を撃沈することも可能、なによりも敵の勢力圏内でも海に潜み行動可能な潜水艦はこの任務に持ってこいだった。
当時あまりにもUボートによる船舶の損失が多かったために連合国側の船舶製造は工期短縮のため工法を従来のリベット接合から溶接へ全面的に切替えた、この事実からわかるように第2次大戦の終わりまで大西洋上においての戦いの主役はUボートだった。

本作には自身の戦績に応じてシナリオ展開が異なるダイナミックキャンペーンが装備されてはいるが残念ながら一潜水艦艦長が傾いた戦局を打開することはかなり厳しいといわざるを得ない状況だ。
1939年の開戦当初は連合国の対潜艦艇もさほど多くないことから普段は浮上しながら索敵し攻撃時に潜航という戦法で有利に進めることができたUボートだが1942年の大戦中期以降連合国はソナーや護送船団方式などあらゆる方法をつかってUボートへの対応を進めてくる。

後半は駆逐艦に追いまくられるぞ!

とりわけ大戦後期になればイギリス海軍が開発したハリネズミとよばれる対潜兵器「ヘッジホッグ」が登場し24個の弾体を一度に投下しUボートを追い詰めてくるいわゆる"Uボート狩り"が日常となる。連合国の対潜兵器は増えていくのと反比例しUボートは毎月、戦力の20%を乗員と共に失い母国ドイツでは行方不明のUボートが戦闘で失ったのかどうか沈没時の状況さえも解らないという有様だった。

こういってしまえば思いっきり悲壮感が漂っているが、そこはそれ状況を思い切り楽しもう!つまり困難の中でのマネージメントだ。
当時の潜水艦は、現代潜水艦のように完成された艦船とはほど遠く単に潜ることができる船だといってもいい。船体に一発くらえば潜航に支障が起き、さらに一度潜航すれば、船の推進はバッテリー電気容量と艦内の酸素残存量によって左右される。
潜望鏡を長く露出していれば敵に発見される確立を高め、魚雷の発射数を多くすれば命中率は高くはなるが搭載できる魚雷の数は限られている。
これら矛盾する要素をどのようにまとめていくかに本作の真髄がある。

実際に移動可能な艦内を再現

さて旧作との最大の違いは、3D表現により自由に動き回れる艦内だ。マウス右ボタンをクリックすると視点移動が可能となりキーボードのWASDでの移動も可能だ。このあたりの操作は通常のFPSゲームと同じでShiftキーを押すとダッシュするあたりもキチンと再現されている。

WASDで動き回れるぞ!

3Dとなったことで艦内だけでなく艦外の風景なども一層の臨場感があり航海中の風景を楽しむのも一興だ。もちろん甲板を歩き回ることも可能なので安心してほしい。

艦橋にあがりシリーズ最高のグラフィックによる風景を楽しもう。

最初のミッションで乗り込むのはⅦA型、単殻構造で圧延鋼による圧力殻を持ち700隻以上が作られたドイツ潜水艦隊の主力といっても過言ではない艦だ。
余談だが、ⅦA型には艦内にトイレが2カ所存在するが、なんと一カ所は貯蔵庫として使われ本来の用途には使用されなかったそうだ。

居住スペースにはハムやバナナなど食料が配管にぶら下がっている。(生鮮食料品は貴重なのだ)

全員の食事を賄うには驚くほど小さい厨房スペース 40人以上の乗組員に対して調理人は1人だけだ。


居住スペースはもちろん共用で航海中はみんなでベッドを分かち合うのだ。

唯一プライバシーが保たれる艦長室だが仕切りはカーテンのみ。
艦長室の向かいには聴音機室と無線室が位置し発令所にも近いために何かあれば即座に艦長が対応可能だ。
このように艦内、艦外含め自由に移動できクルーや搭載されている設備にアクセスできるため是非、精密に表現された当時のUボート艦内をくまなく見て欲しい。

プレイの流れ

サイレントハンター5は大旨以下の流れで進んでいく。
索敵→敵の進路を予測→先回り・待ち伏せ→攻撃→逃走(これが大事)
なんだか前回のオペレーションフラッシュポイントでも似たような内容を書いた気がするが大概の実戦シムの流れは陸海空どれもほぼこんな感じなのだ。
索敵は視界に入るより先に敵船舶のスクリュー音が捕捉できるためスクリュー音を捉えたら艦外へ出て方角を確認しよう。まちがっても自分から完全に遠ざかる船の尻を全速で追いかけるような愚策はとるべきでない、燃料も魚雷も有限なので無理せず敵船舶の進路上にでて船の鼻先を狙える船舶のみを狙うことも肝心なことだ。
敵の進路を確認したら大抵はこちらの速度が速いので最短距離を読んで先回りすることができるだろう先回りしたら潜航して待ち伏せだ。

潜望鏡で目標を確認「さあ狩りの時間だ。」

魚雷は目標船舶の横腹に対して図のような角度で命中させるのが理想的だ。下図のように自艦を敵船舶に対して90度の角度に配置し最良の魚雷発射位置につけることが艦長の仕事といってもいい。
ベストポイントについたらいよいよ魚雷発射だ。


魚雷発射!!

乗組員から「アール=ウナギ」の愛称で呼ばれる魚雷はUボートにおけるもっとも重要な武器であり唯一の水中攻撃兵器だ。

乗員の足下に転がっているのが魚雷だ。魚雷は艦内で大きな容積を占め、常に乗組員と生活を共にしているといってもいい。
常に最良の状態にするために整備を欠かさず、さらに魚雷の滑りを良くするためにグリースを塗る。もちろん発射管への装填は人力だ。

魚雷で用いられている信管には基本的に触発信管と磁気信管の二種類あり接触信管はその名のとおり艦腹にぶち当たり起爆するもので反対に磁気式信管目標の磁気を感知し艦底を潜り抜ける際に爆発させる当時の最新型信管だ。

艦腹に当る場合は、艦艇側も防御策として隔壁を設置して被害を抑えることができるが当時の艦底にはその様な防御はない。
艦底で爆発し艦を持ち上げることで計算外の負荷をかけ船の重要な構造材である竜骨(キール)に衝撃波を与え轟沈を目指す。艦底を狙うことで無駄なく魚雷の爆発力を生かすことができる。もっとも初期の磁気信管は不具合が多く歴戦の艦長はもっぱら触発信管を使用したそうだ。

発射する前には魚雷の深度、速度、信管もよくチェックしよう。商船と駆逐艦では喫水線が異なるため、深度をあまり深くすると魚雷が船の下を通過してしまうぞ。

魚雷命中、轟沈だ!さあ逃げろ!
沈みゆく船を外部カメラで眺めていたいところだが、即座に回避行動に移ろう。


急速潜航!護衛の駆逐艦が血眼で追ってくるぞ!

夕日をバックにいざゆかん大海原を!

息をのむような美しい光景だが、これは実際のゲーム中での1ショットだ。天候や昼夜の状況によって表情を変える大西洋の大海原も楽しみだが絶望的な駆逐艦の追撃を振り切り海底から浮上しハッチを開けて外の光景を見れば、さながら瀕死の状態でダンジョンから這い出た時のような数値や手順ではないリアルを実感できるだろう。

以上駆け足でサイレントハンター5をご紹介したが、いかがだったろうか?
実はこのサイレントハンターシリーズを語り始めたらいくらあっても時間がない。5作目にあたる本作では美しいグラフィックで間口を広げることで初心者ユーザー取り込み意図した一方、魚雷発射手順など各動作について自動化した箇所も多く旧作のファンは過去作品とくらべリアルさが物足りないとの批判の声も聞く、だがサイレントハンターシリーズは過去MODによって劇的な変貌をとげてきた希有なPCタイトルでもある。それこそ世界のMOD職人たちによってオブリビオンやFallout3のように新たな3D表現によるMODワールドが展開される可能性すらある。
本作サイレントハンター5シリーズでもすでに海外ユーザーサイトでは本作についてのファイルがアップされつつあるのでマニア組はMODにより更なる奥深い世界へ向かい、本作の今後の成長を楽しんでみてはいかがだろうか?
目指せ!エース・オブ・ザ・ディープ!(Aces of the Deep)

最後に本作を楽しむために各国の潜水艦乗り17人の記録を綴った名著をご紹介しよう、まさにエース・オブ・ザ・ディープを地でいく17章の物語は本作をプレイする前に一読すれば雰囲気が高まること間違いなしだ。

潜水艦の死闘―彼らは海面下で戦った

(原著) Edwyn Gray
(翻訳) 秋山 信雄
出版社: 光人社
ISBN-10: 4769808305
ISBN-13: 978-4769808305

名称 Silent Hunter 5 Battle of the Atlantic
日本語マニュアル付英語版

※パッケージ画像は製作中のものです。
略称 Silent Hunter 5 日マ付英語版
JANコード 4528992065303
商品コード FB291W111
標準価格 6,200円(税込)
発売予定日 2010年4月30日(金)
プラットフォーム Windows
メディア DVD-ROM

こちらのゲームはインターネット常時接続環境必須になります。

関連サイト

株式会社イーフロンティア
http://www.e-frontier.co.jp/
SILENT HUNTER 5 公式ウェブサイト
http://silent-hunter.uk.ubi.com/silent-hunter-5/

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